今回はメールで頂いたご質問にお答えします。
[ご質問]
以前乾燥や暖房についてのテーマで
僕なりに感じていることがあるのでメールしました。
僕はもともと乾燥肌でしたが、
働き初めてからアトピーになりました。
現在勤務している場所がビルの中で、部屋の暖房はエアコンです。
このエアコン、毎年あたっては辛い思いをしています。
すごく乾燥します。
自分ではなるべく保湿するようにはしていますが、
ぜんぜん追いつきません。
髪の毛もすごい静電気が起きます。
冬はかゆくて、何だか皮膚がパリパリする感じです。
かゆくて掻くので、冬の間は毎日ワイシャツに血がついてしまいます。
何かこういった環境でも出来る対策があったら教えてください。
よろしくお願いします。
[お答え]
同じようなお悩みを持つ方はとても多いです。
今回は“皮膚を潤す食材”についてお話します。
キーワードは
コラーゲン、ビタミンC、カプサイシンです。
“コラーゲン”は、内服すると皮膚の乾燥をやわらげる効果があります。
手に入りやすい内服できるコラーゲンは、ゼラチンです。
口から食べたゼラチンは、胃や腸で吸収されます。
このバラバラになった部品の中には、体内でコラーゲンを作るのにだけ使われるものもあり
それが「ヒドロキシプロリン」というもので、コラーゲンの螺旋構造を作るのに必要な物質です。
この部品は天然ではコラーゲン以外に含まれておらず、コラーゲンを食べることでしか吸収できません。
そして、この再生に不可欠なのが、“ビタミンC”です。
身近な方法でしたら、自分でゼラチンを購入してゼリーにして食べるのも
効果があるのでやってみてください。
ただし、市販のゼリーはタンパク質が入っていません。
必ずゼラチンから作ってください。
ゼラチンの1日の必要量は10gが目安です。
ビタミンCの多い果汁やジュースなどと混ぜて食べたり飲んだりすると、
より効果があるでしょう。
あとは“カプサイシン”です。
以前外用剤の紹介をしましたが、唐辛子の成分ですので内服する事で
汗をかくのと同時に皮脂も分泌され皮膚の湿潤効果もあります。
一味唐辛子だと1日1gを目安として摂ってみてください。
これは続けることでより効果が出てきます。
冬のエアコン暖房の乾燥は辛いものです。
少しでもかゆみを抑えて、冬を乗りきることが出来ますように…。
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/