今回はメールで頂いたご質問にお答えします。
[ご質問]
こんにちは。
私は、現在24歳でOLをしています。
今回は化粧品のことで聞きたくてメールしました。
小さい頃からアトピーですが、
短大を卒業して、就職してからアトピーがひどくなりました。
調子が悪いと顔にもアトピーが出たり、むずむず赤らむことがあります。
今使っている化粧品は調子がいい時はいいのですが、
悪い時は使用するとかなりアトピーの症状がひどくなります。
でもまわりの友達はみんなキレイにしてるし、
出来ればお化粧をちゃんとしたいと思っています。
そうでないと、会社に行くのも辛くなってしまいます。
化粧品選びのアドバイスをしてください。
よろしくお願いします。
[お答え]
化粧品で皮膚が反応を起こす原因の1つは、
化粧品の中の「合成界面活性剤」があげられます。
合成界面活性剤は化粧品以外にも、洗剤やシャンプー、
ボディソープなどさまざまなものに入っていて、
皮膚に有害でさまざまなトラブルを起こします。
ですから、化粧品を選ぶ時は、
アトピーの方に限らず、
できるだけこの合成界面活性剤の入っているものを
避けてもらいたいと言うのが皮膚科的な意見です。
しかし、そんなことばかり言っていられないのが現実ですよね。
お化粧だってできればしたいのは当然だと思います。
そんな時は、まず化粧水や乳液と言った基礎化粧だけでも
合成界面活性剤の入っていないものが選べると理想的です。
合成界面活性剤の入っていない基礎化粧品をベースに
まず壁を作り、その上に合成界面活性剤の化粧品を
塗るようにすると良いでしょう。
ところが最近は、その壁というべき基礎化粧にも
合成界面活性剤などがほとんどの商品で使われ、
一般の女性でも皮膚が弱くなり、
同時に、皮膚の老化が早まってしまっています。
合成界面活性剤の入っていない基礎化粧品が使えない場合は、
出来ればお化粧は避けてもらいたいのが本心です。
それでも尚、合成界面活性剤入りの化粧品でも化粧をしたい場合は、
以下のことを注意してみてください。
1.皮膚をなるべく健康に保つように心がける。
「肌断食」をして化粧をしないで皮膚を休める時間を
最低1ヶ月に1回は作る。
2.色々な化粧品をパッチテストする。
からだの一部に使用して問題ないか地道に確かめる作業をする
※自分に合う化粧品はかならずしも良い化粧品や自然化粧品とは限りません。
3.一度問題なかった化粧品はなるべく変更しない。
※但し、何年も使用していても突然合わなくなる場合もあります。
4.どうしても合う化粧品がなかったら
自分の皮膚に合うように自分の皮膚を鍛えて慣らしていく。
化粧水やクリームを5倍~10倍に薄めて
1週間単位で使用し徐々に濃度を上げていく等する。
化粧品に関してはとってもご質問が多いです。
十分な答えではないかもしれませんが、
あなたの肌に馴染むお化粧品が見つかることを願っています。
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/