食事について

赤ちゃんの食物アレルギーを防ぐには、母乳と離乳食の同時進行が鍵

生まれてきた赤ちゃんに対する夢や希望は数あれど、お母さんの一番の願いは健康に育ってくれることですよね。

イギリスの国立サウスハンプトン大学の研究員であるアレルギー専門家、ケイト・グリムショー氏が最近発表した理論によると、離乳食の開始時期に母乳と離乳食を同時に与えることで、免疫システムに食べ物が安全なものであることをわからせ、食物アレルギーの発症を防ぐ効果があるそうです。

グリムショー氏によると、「母乳はアレルギー源となる食物が同時にないと、免疫システムに教えることができない」ためで、ただ、「生後17週間より前に離乳食を開始することは逆に食物アレルギーの発生リスクを高める」そう。

グリムショー氏は研究の中で、食物アレルギーを発症した41人の2歳までの子供と、アレルギーの無い82人の食事を比較。アレルギーの子供は約16週以前に食事を始めており、牛乳や乳製品に含まれる牛乳たんぱく質を食べるときに、母乳を一緒に摂取していなかった可能性が高いとのこと。

この研究に携わった研究者らは、欧米の小児医学やアレルギー研究に関する様々な機関が推奨する「生後4~6カ月以降に離乳食を開始すべき」というスタンスを裏付け、米国小児科学会(AAP)の「生後1年以上は母乳の摂取を」との奨励を支持するものだとしています。

家事に育児に、はたまた仕事に忙しいお母さん、赤ちゃんとのスキンシップの時間が赤ちゃんの健康を守るものだということがわかると、あらためて大切なひとときに感じられますね。

参考:Breast Milk With Solid Foods Might Stave Off Allergies

http://www.webmd.com/parenting/news/20131118/breast-milk-with-solid-foods-might-stave-off-allergies

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/