生活習慣について

【手足をおおっていると冷え症に!? -手足を出すことのすすめ-】

赤ちゃんや小さな子どもはなるべく“裸足”で過ごしましょう

そんなことが育児書に書かれていることをご存知ですか。
なぜなら手足は私たちの体温調節の指令塔だからです。
手足が環境の温度を感じ、
自律神経が環境に合わせて体温調節してくれているのです。

ですから手足を出しておくことは、
体温調節のためにとっても大切なこと。

手足が出ていると、
手足が「寒いぞ」とか「冷たいなぁ」と温度をキャッチします。
すると、からだは大事な胸のあたり(心臓)を守るために
手足の血の流れを減らして、胸への血の流れを増やします。
これでからだが中心からぽかぽかして、
結果、からだ全体が温まってきます。

寒い場所でこんな実験もされています。
手足と胸から胴にかけて衣服を身に着けた場合と、
胸から胴にかけてだけに衣服を身に着けて過ごした場合では、
胸から胴にかけて着た方がかなりからだが温まっているのです。

寒いと自然にからだをまるめてからだを温めようとするのは、
まさにこの理屈ですね。

また、
手足を出して生活していると出していない場合と比較して
免疫力に差が出てくるとの実験結果もでています。

寒いこの季節、
どうしても手足を手袋やブーツなどでおおっていることが増えます。
すると、脳に「からだが冷えてるよ」と指令が行かないため
血液がいつものように送られ体全体が冷えてしまいがちです。

アトピーの方の中には「冷え性」の方が少なくありません。
冷えるからだは尚アトピーの回復を遅らせます。
自律神経の乱れ → アトピー → 冷え
→ 手足を防寒しがち → 自律神経が乱れ(に戻る)
と悪循環をおこしてしまいます。

ちょっと気をつけてみるだけでも
からだの機能を取り戻すことができます。

冷え性だなと思う方、
出来る範囲でこんなことをしてみてください。
☆手足はなるべく出す(手袋、ブーツ、靴下を取る)
☆寝るときもなるべく手足をふとんから出す。
☆運動する(運動不足も冷えをおこしやすくさせます)。
☆入浴、サウナ、岩盤浴などの後は軽く手足を冷やす。

そして、ぜひ自らが持っているからだの力を強めましょう。

 

 

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/