アトピーについて

チベットでのアトピー調査

チベットでのアトピー検診

澄川 靖之 ※1
片山 一朗 ※2

※1 市立豊中病院皮膚科
※2 大阪大学大学院医学系研究科内科系臨床医学専攻情報統合医学講座皮膚科学教室

【キーワード】 アトピー性皮膚炎,疫学調査,有症率,チベット


要約 アトピー性皮膚炎の病態には環境因子が関与していると考えられている.環境の差異がアトピー性皮膚炎の有症率に影響を及ぼすかどうかを中国チベット自治区ラサ市の小学1年生を対象に皮膚科検診を行い,調査した.アトピー性皮膚炎の有症率は,日本では7.4~15%程度とされているが,チベット自治区ラサ市では0%であった.現在,日本とチベットでは環境が大きく異なるが,今後生活習慣・社会が変化し,日本に近づくことが予想される.環境の変化と有症率の遷移について経時的に調査を行っていくことで,アトピー性皮膚炎と環境因子の関係が明らかにできるのではないかと思われた.
ちなみに入浴回数は日本7.7回/に対してチベット2.2回/ですよ。しつこい?
前回のバリア機能とあわせてお読みください。
■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/