生活習慣について

【 「ストレス」と言うアレルゲン?!怒り”や“不安”をためやすいタイプとタイプ別の解決法~☆ 】

【 「ストレス」と言うアレルゲン?!
    怒り”や“不安”をためやすいタイプとタイプ別の解決法~☆ 】
 
  
    
  
  <質問>
 
  いつもメルマガを拝見させて頂いております。
  初めて投稿させて頂きます。

  私はアトピーがありますが、現在、季節の変わり目(特に秋⇒冬⇒  春) に
  肌が乾燥し、保湿対策をサボると、皮膚科へ行く程度です。

  今回、投稿させて頂いたのは、彼氏のアトピーについてです。
  私よりも程度は重く、髭剃りの後も直ぐ、乾燥し、
  夏でも粉が吹く状態です。
  また、夏から涼しくなった今でも、
  股に湿疹(色素沈着)があり、、治らない状況です。
  どのような症状なのか聞いたところ、「痛い・痒い」との事でした。
  筋肉質であり、太腿上部が常時、密着しているように思うので、
  通気性が悪いのではないかと思っていたのですが、
  涼しくなった今でも、症状が変わりません。
  皮膚科で頂いた薬を塗布しているようですが、
  改善していないように思います。

  私と付き合う前は、ナイロンタオルで身体を洗っていたようですが、
  私が「泡で洗ったほうが良いよ」と伝え、
  それからは、泡で洗うようになりました。
  洗顔もゴシゴシ洗いから泡洗いになっているはず・・・。
  でも、顔の粉吹き・股の湿疹は、改善していないんです。

  メルマガにもあるように、
  “心におさえた不満や怒り”がアトピーを悪くしたり、
  かゆみを起こすひとつの原因にもなるという事を私は体験しました。
 
  彼氏は仕事の事で強いストレスを感じているようで、
  夜中に顔を掻きむしったりしています。
  少しでも、今の症状が改善してくれればと思い、投稿させて頂きました。

  長々となりましたが、良いアドバイスを宜しくお願い致します。
 

  <回答>

  アトピー性皮膚炎の治療は、生活全体の見直しになります。
  スキンケア、薬の塗布はモチロン、
  心の問題、症状の現れ方、家族や会社での人間関係、遺伝的要因、
  生活環境、食事、ライフスタイル、掻破行動のコントロールなど、
  どれも大切なことです!
  なのでどれが原因と分からず大変な思いをしますよね。

  今回は、ご質問にある「ストレス」との関係をメインにお話しますね。

  彼はどんなタイプの方かな?

  質問者の方が言うように“心におさえた不満や怒り”って…?
  どんなタイプの人がそうなるのか考えたことあるかな?
 
  ★タイプ1★
  例えば、忙しい日々の中、自分がどれだけストレスをかかえているか、
  どんな日、どんな状況の後かゆみが強くなるか、
  そんなことを余裕をもって考えられなくなる人もいます。
  でも、自分の状態が分かってないと、
  「これ以上はムリ」っていう状態も分からないから、
  よけいストレスが多くなる状況をつくってしまうね。
  この場合は気づかずにたくさんのこと心におさえた状態ですね。
 
  ★タイプ2★
  タイプ1のような忙しさとは別に、アトピー患者さんには
  自分の気持ちや感情に気づきにくいタイプの方が少なくありません。
  嫌なことがあった後にかならずかゆくなるのに、 
  「それは嫌なことでしたね」と言っても、
  それが嫌なことと何となくピンと来ないのです。
  このタイプの人は、不満や怒りに気づきにくく、
  からだだけが不満や怒りに反応してかゆくなります。
 
  ★タイプ3★
  自分の気持ちや感情を表現するのが苦手な人も
  不満や怒りを心におさえることになりますね。
  ムリな仕事や、嫌なことがあっても、
  それに対して「ノー」と表現できない。
  ノーを言わないから、ますます言われてストレスがたまるタイプです。
 
  ★タイプ4★
  小さい頃からずっとアトピー、
  そして自分にはとっても世話やきな母親(または世話役の人)がいる。
  この2つの条件がそろうと、
  母親が何でもそのこの世話をやいてしまい、
  自分のことは自分でしなくなるため、
  自分の力でアトピーを治そうという気持ちが育たず、
  大人になって自信がなくアトピーがよくならないタイプの人もいます。
  (ちょっとタイプ1~3の“心におさえた不満や怒り”とは違いますが)
 
  どうかな?
  彼はどれかのタイプにあてはまるでしょうか?
 
  それぞれのタイプのアトピー対策は、
 
  ☆タイプ1☆
  ●冷静にその日一日を振りかえる時間をつくる。
  ●または、生活の中で、
   何をした後に、どんな仕事をした日(過ごした方をした日)に、
   かゆみが強くなるのか、かきはじめるのか見つめたり、
  ●どんなことがストレスになっているかスケーリングしたりするのもいいね☆
   ストレスになるものをいくつか書き出して、
   ストレスの度合いを1~10で図って順位をつけたり、
   これ以上超えると自分はかゆくなるって言う境界線を知るのもグット!
   とにかく自分の生活を見直してみて!
 
  ☆タイプ2☆
  感情に気づきにくい人には、自分の感情に気づく練習をしてもらいたい!
  感情に気づくのは、けっこう大変!
  心理カウンセリングなどで丁寧に理解していくのがオススメです。
  自分がどんな時楽しいのか、心地良いのか、そんなプラスの感情から
  気づいていきつつ、相対するマイナスの感情にも
  体が反応している(かゆみ)ことに気づければベスト☆

  ☆タイプ3☆
  「ノーと言っても大丈夫なこと」「上手にノーを言う方法を知ること」が
  このタイプには必要かな。
  子供の頃はノーを言いにくい環境にあっても、大人になった今では、
  上手にノーが言える、または言ってもいいんだ
  と思えることがポイントになるでしょう。

  ☆タイプ4☆
  自分でアトピーを治そうと言う意思をもつことですね。
  もし世話してくれる人がいたら、それが今は愛情だと知ってもらおう。
  世話してくれる人も自分でやってみて!とか、
  一緒に考えてみて!とか応援できればよりベター♪

  どうかな?少しは参考になったでしょうか?
  何かに気づけて良くなるといいですね! 

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/