トマト・スイカはどう食べるべき?効果を発揮するリコピンの摂り方
『日焼け止めも日傘もサングラスもOK!野菜や果物だって食べているし美白対策も万全だわ!』という美容大好きな女子に知っておいてほしい、リコピンの失敗しない食べ方やタイミングなどをご紹介します。
意外と入っている赤の正体、リコピンを探せ
みなさん、リコピンと言えば何を思い浮かべますか…?
そう、トマトです。実は、夏の時期はトマトだけではなく、他にもたくさんの野菜や果物にリコピンは含まれていることをご存じですか?
スイカやピンクグレープフルーツ、杏子、グアバなどです。このようにリコピンは、赤い色素として存在しています。身体を錆から守る抗酸化作用に優れ、βカロテンの2倍、ビタミンEの10倍以上の抗酸化作用があると言われています。
夏場はトマトだけではなく、スイカもおすすめです。ただしピンクグレープフルーツなど柑橘類に含まれるソラレンは、光を浴びると活性化し紫外線を吸収しやすくする作用があるので、朝ではなく夜の摂取がおすすめです。
お肌に嬉しいリコピンの4大効果とは?
(1)メラニン生成を抑制
紫外線などからお肌を守ろうとして作られる黒色メラニン。これが増えるとシミが発生し、目立つようになってしまいます。紫外線を浴びてお肌にダメージが起きても、メラニン生成が抑えられればシミ対策にもなります。
(2)紫外線によるコラーゲンの減少を抑える
コラーゲンはお肌の弾力と密接に関わっています。それが加齢やダメージで減少する=シワの原因になるという事です。ハリのあるお肌を目指すなら、コラーゲンは必至で守りたいものです。
(3)赤みの発生を抑える
よく見かける日焼け止めのSPFなどの数値は、その日焼け止めを塗ったことによって「紅斑」という赤い斑点が出て炎症を起こしている状態を、どれだけ遅らせる事が出来るかを表したものです。リコピンはこの赤みの発生を抑える事ができるのです。
(4)防御のためのゴワつき防止
お肌の角質は、外からのダメージから身体を守るために刺激を受けるとだんだんと厚くなりゴワゴワしてきます。そんなゴワつきを軽減してくれるという研究発表があります。
これをイメージしやすいように例をあげてみましょう。ヒールを履いていつも刺激を受ける部分が硬くなったり、あるいは、窓のサッシのゴムの部分で、日差しを直接浴びる部分のゴムは特に、硬くひび割れたりとゴワついていますよね?お肌の上でも、このようなことが紫外線や外部刺激によって起きているとイメージみてください。
リコピンの効果を最大限に発揮する食べ方
トマトにはいろいろな栄養素が含まれています。トマトが身体によいと知っている方は、そのままカットしてサラダなどで食べていることが多いのでは?もちろん、その食べ方でも多くの栄養素の恩恵を受けることは可能です。
しかし、リコピンの効果を最大限に発揮し、取り入れたいのであれば、加熱もしくはすり潰すなど、少し手を加えてみましょう。トマトのリコピンは細胞壁の中に入っているので生で食べても細胞壁に入った状態のまま、取り出しきれずに排泄されてしまう事があるのです。
加熱やミキサーですり潰すなどする事でトマトからリコピンが出てきて吸収しやすくなるのです。また他のビタミンなどと違い、熱にも強いので加工食品でも補いやすいのが特徴です。
【トマトを食べる際のポイント】
ポイント1:一日に摂りたいリコピン量は約15mg~20mg。15mgの目安は、トマトジュース1缶(160g)、トマト2個、ケチャップ大匙4杯。
ポイント2:リコピンは脂溶性なので、オリーブオイルなどの脂質、ドレッシング、魚介の油などと一緒に摂ること。
いつ摂るのが効果的なの?
もちろん昼でも夜でも摂るにこしたことはありません。そして今のところ過剰摂取による作用なども報告はありません。ただし、カゴメ株式会社の実験によると朝の摂取が最も効率よく吸収されるという事でした。朝のトマトジュースや冷製スープなどはお手軽です。
また、卵料理にケチャップをかけて食べるのもおすすめで。卵などタンパク質を朝からしっかり補給することで、一日の食欲もコントロールされるからです。個人的にはダイエットをしている人にオススメします。
いかがでしたか?いま話題のリコピン、知ってはいても、生でやみくもにトマトを食べていたり、食べる量が少なかったりと効果を最大限に発揮している人は意外と少ないかもしれません。ぜひポイントを押さえて美肌をキープしましょう。
スキンケア大学
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/