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米粉製品で増える「小麦アレルギー」発症事故 適正な表示と確認が必要

米粉を利用した製品が増える中、小麦成分の入った米粉製品を誤って食べるなどしてアレルギーを発症する事故が増えている。表示の欠落や誤り、消費者の確認不十分などが原因だ。消費者庁は、事業者には管理の徹底と適正な表示を、消費者には表示の確認など注意を呼び掛けている。(平沢裕子)

 ◆「含まない」と誤解

 消費者庁の事故情報データバンクには、食物アレルギーの人がアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が入っていないと思って食べてアナフィラキシー(重症のアレルギー症状)を起こしたといった事故情報が平成22年から26年4月末までに約220件寄せられている。米粉製品のケースでは、表示を確認せずに小麦が含まれないと誤解したり、小麦粉の表示が欠落した商品を食べたりしたことでアナフィラキシーとなった事例も報告されている。

 NPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」(東京都新宿区)が運営するアレルギー表示に関する食品回収情報サイト「食物アレルギー危機管理情報」では、表示内容の欠落などによる米粉製品の回収は26年までは年に0~2件だったが、今年は6月までですでに4件報告された。

 同NPOの電話相談にも米粉製品によるアレルギー事故情報が寄せられており、商品のパッケージに「小麦アレルギーの人のため」などと表記されているのに、原材料に「小麦を含む」と表示されたものもあった。赤城智美事務局長は「表示を見ても小麦を使っているのか分かりにくい米粉製品がたくさん出回っている」と指摘する。

 ◆「グルテン」は小麦

 パンなどの弾力性を出すために使われるグルテン。小麦などの穀物から生成されるタンパク質で米粉製品に含まれることもある。

 消費者庁に寄せられた事例では、原材料名にグルテンと表示されていても、グルテンが小麦由来と知らずに食べてアナフィラキシーとなった例があった。4月施行の食品表示法で「グルテン(小麦を含む)」と表示することになったが、5年間の経過措置期間があり、完全に表示が変わるのは32年4月だ。グルテンだけの表示もあるため、「小麦」と書いてなくても注意が必要だ。

 事業者の表示ミスによる事故も起きている。愛知県春日井市で5月、「米粉」と表示されたパンを食べた女児(2)がアナフィラキシーを起こし入院した。パンを販売したJA尾張中央(愛知県小牧市)によると、原料表示のラベル作製時に「小麦粉」を間違えて「米粉」と入力。製造所では米粉を使ったパンも作っており、ラベルの間違いに気付かず貼り付けたという。同JAは「確認が不十分だった。ラベル入力時と貼り付け時のダブルチェックを行い再発防止に努めている」と話す。

 ◆増える米粉利用

 国産米粉の利用がコメの消費拡大につながるとして、国は米粉の利用を推進。農林水産省によると、米粉用米の利用は21年度の5千トンから25年度には2万5千トンと5倍に増えた。

 米粉の利用が増える中、誤食によるアレルギー事故を防ぐため、消費者庁は6月、事業者には製造工程で小麦が混入しないような原材料管理と表示の徹底を、消費者には表示をよく確認するよう呼び掛けた。

 同庁は、米粉製品を購入するときの注意点として、表示をよく確認▽表示のないパン店などでは原材料について店の人に質問▽分からないことは食品メーカーや販売会社のお客さま相談室などに尋ねる-などを挙げている。

 ≪表示義務は7品目≫

 容器包装された加工食品では、アレルギーを起こしやすいとされる食品のうち発症数や重篤度から考えて表示の必要が高い7品目(小麦・卵・エビ・カニ・乳・そば・落花生)を「特定原材料」として表示を義務付けるほか、大豆やゴマなど20品目については表示を推奨している。ただ、パン店やスーパーの総菜売り場など店内で製造・加工した食品には表示義務がない。

産経新聞 9月22日(火)8時5分配信

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

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