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<アレルギー症状>体内時計で緩和 山梨大がマウス実験

山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)らの研究グループは、1日周期で体のリズムを刻む「体内時計」に作用する物質を使い、花粉症などのアレルギー症状を和らげる仕組みが人やマウスの細胞実験で分かったと発表した。中尾教授は「治療薬の開発に向けて前進した」と話している。

 花粉症は、目や鼻の粘膜などにある免疫細胞が花粉に反応して症状が出る。特に、くしゃみや鼻づまりなどアレルギー疾患の多くは、昼に軽く、夜間や朝方は重くなる傾向にあると言われている。

 この変化について、中尾教授らはこれまでの研究で、免疫細胞内で体内時計を動かすたんぱく質が関わっていると突き止めていた。このうち一つのたんぱく質が減ると症状が悪化することも知られており、中尾教授らは今回、このたんぱく質を分解・減少させる酵素「カゼインキナーゼ」の働きを抑える物質をマウスに与えた。

 米国の製薬会社が不眠症の治療薬を作る過程でできた化合物の一種で、マウスに投与すると、「くしゃみ」や「鼻かき行動」などの症状が軽くなり、人間でも花粉症患者の免疫細胞を採取して同様の実験を行った結果、症状が和らぐことを示す反応が出たという。体内時計が夜から昼に切り替わったためとみられている。

 中尾教授は、アレルギー疾患にも効果がある可能性があるとして、この製薬会社と実用化に向けた準備を進めている。中尾教授は「これまでとは違い、新たなアプローチの治療が可能になる」と期待している。【松本光樹】

毎日新聞 4月5日(火)11時14分配信

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

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