環境について

[質問]現在21歳になります(女)。幼ない時にアトピーで、

[質問]

現在21歳になります(女)。
幼ない時にアトピーで、
その後小学生の頃からは薬を塗っていませんでした。

短大を卒業して就職しましたが、
帰宅時間も遅いし、食事も買ったものが増え、睡眠時間も減りました。
仕事場のストレスもあって、
去年またアトピーのような症状が出ました。

皮膚科に行って、始めはステロイドを塗って、
いったん症状が良くなってから
保湿メインでなんとか安定していましたが、
最近また皮膚の状態がよくありません。

最近、行っている皮膚科では暖かくなってきたので、
保湿よりも汗が反応したりあせもになることで
症状が悪くなるだろうと言われて、
保湿剤ではなく、あせもの薬が出されました。
今は保湿剤はないのでその薬を塗っています。

皮膚の状態がよくないのは、この薬が原因でしょうか?
それともなにか違うことが原因として考えられますか?

なんとなく行っている皮膚科の先生に聞きにくくてメールしました。
分かりにくい質問だと思いますが、
何かコメントお願いします。

[答え]

皮膚の調子や経過をみないと確かなことは答えられませんが、

“5月病”という言葉があるように、
環境の変化(就職後のストレス、
ゴールデンウイーク後の疲れ、汗のかきはじめ)
などいくつかの要因が重なって自律神経のバランスがくずれ
精神的にも皮膚的にも症状をくずしやすい時期であるので、
同じように皮膚の症状を悪化させる方は少なくありません。
しいてアドバイスするとすれば、
まずは「汗をかける体質を作ること」です。

現代人は、エアコンの普及や運動不足が原因で、
汗をうまくかけない人が増えています。

汗をかく習慣が少なくなってくると
免疫力が落ちて肌荒れが多くなったり
風邪をひきやすくなり体調の波が安定しません。
そこで!
汗をかくセンサーを刺激してトレーニングしましょう。

人の汗をかくセンサーは“手足”と“脳”にあります。
基本的な汗の調整は脳で、
環境の変化などによる微調整は手足です。

両方とも刺激するのが理想ですが
まずは手足のセンサーを刺激する方法をご紹介します。

手順①「手足のみ」をお風呂で温めます。(なるべく高温で)
ちょうど、お風呂の縁にすわって
足だけつかるぐらいお湯をはって
手はヒザの上に洗面器をのせてお湯をはります。
手順②お湯を足しながら温度を保ち15分。
※これを汗がでるようになるまで毎日続けます。
※入浴後痒くなる場合は水のシャワーを3分ほどあびて出ます。

こうしていくと、
汗の質が変わり、汗をかいても痒みがなくなってきますよ!

ぜひ試してみてください。

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/