アトピーについて

アトピー性皮膚炎 治療薬開発 強いかゆみ抑える効果確認

アトピー性皮膚炎の治療薬の開発を目指す、京都大学などの国際研究グループは候補となる物質を患者に投与する治験を行ったところ、強いかゆみを抑える効果が確認できたと発表しました。早ければ、2年後の実用化を目指したいとしています。

国内に数百万人の患者がいるとされるアトピー性皮膚炎は、これまでの研究で、「インターロイキン31」という物質が過剰に作られ、強いかゆみを起こすことがわかっています。

そこで、京都大学医学研究科の椛島健治教授と、ドイツやアメリカなどのグループは、この物質の働きを抑える「ネモリズマブ」という治療薬の候補を開発し、5つの国の合わせて、およそ200人の患者を対象に効果や安全性を調べる治験を行いました。

投与する量を調節し、3か月後の症状を調べると、全く投与しなかったり、ごくわずかしか、投与しなかったりしたグループは、ほとんど変化がなかった一方で、十分な量を投与したグループでは、かゆみの強さを示す指標がおよそ60%軽減され、重い副作用はなかったということです。

アトピー性皮膚炎は、これまで湿疹を抑える塗り薬などはありましたが、かゆみを根本的に治す治療法はありませんでした。研究グループはさらに多くの患者で効果などを確認し、早ければ、2年後の実用化を目指したいとしています。

椛島教授は「かゆみを抑えることで、ぐっすりと眠れるようになるなど、生活の質の改善につながることが期待できる」と話しています。

NHK NEWS WEB

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/