前回のレジスタントスターチや水素の続きです。
酸化抑制(活性酸素除去)はそれ以外でも防げます。
今回はその
「活性酸素」のお話です。
からだの細胞をサビさせて、老化させてしまうことで
良く知られている「活性酸素」。
皮膚のシミから肝機能を低下させたり、動脈硬化、アトピーやガンにまで
関係がある悪者です。
しかし、細菌などから身を守ってくれているという働きもあるので
一概に全部退治すれば良い訳ではありません。
あくまでも“活性酸素が増えすぎないように気をつける”
ことが大切なんです。
さて、活性酸素はどのように増えるのでしょうか?
私たちが呼吸をして取りこんだ酸素は、体の中で
一部が活性酸素に変わります。
これだけなら体に悪い影響は無いのですが、
化学物質による大気の汚染や、オゾン層の破壊
紫外線の問題、たくさんのOA機器、加えて食生活の変化や
ストレスなど、現代の私たちを取り巻くさまざまな環境が
活性酸素の発生を増やしているのです。
では、どうしたら活性酸素の増加を防げるのでしょうか。
私たちのからだには活性酸素が増えすぎないようにする物質、
スーパーオキシドディスムダーゼ、通称「SOD」という
抗酸化物質があります。これは老化を防いでくれる強い味方です。
ところがSODは20歳代をピークに急速にその力は衰えて行きます。
そのため、私たちはSODに代わる抗酸化物質を
食事として補う必要が出てきます。
抗酸化物質を含む栄養素には、ビタミンCやビタミンE、
β-カロチン・ポリフェノール・リコピンなどがあります。
例えば、にんじん・かぼちゃ・ほうれん草など緑の濃い
野菜など(緑黄色野菜)は、β-カロチンやビタミンCなどが
豊富ですし、大豆・胚芽米・ゴマなど長い期間置いて発芽する
ようなものには腐敗から身を守る抗酸化力を持った
ビタミンEを含んでいます。
緑茶など殺菌効果のあるカテキンなども代表的な抗酸化食品です。
どれも私たちに身近な食品なので、気を付けると摂れますよね。
また睡眠を十分に取り、ストレスを溜めないことも重要です。
他にも…、
◇残留物質のついた野菜や果物に気をつける
◇食品添加物の入った食品に気をつける
◇タバコをすわない
◇深酒しない
◇必要以上に薬品を常用しない
などに注意してください。
アトピーの方はもちろん、いつまでも若々しく健康に
過ごすためにも、家族みんなで食事や生活習慣に気をつけて
活性酸素を増やさないようにしましょう!
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/