パラベン配合の化粧品が減った本当の理由
防腐剤の代表的な成分「パラベン」。みなさんはパラベンが入った化粧品を使いたいと思われますか?
「肌に悪いもの」というイメージから、使いたくないとお答えになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、その「パラベン」についてみなさんが描いているイメージは間違っています。
こういう言い方をすると、みなさんの中には「お宅では肌に悪い製品を支持するのか」と怒られる方もいらっしゃるかもしれませんが、「パラベン」というものイメージが、一般の方々にいつのまにか根拠もなく悪いものになり、私たち心ある専門家がこのことを憂慮していることについて、少々お聞きいただきたいと思います。そしてみなさんの「パラベン」嫌いが危険を近くに呼び込んでいることについてお気づき頂きたいと思います。
「旧指定成分」 = 安全ではない??
みなさんは「旧指定成分」という言葉を聞いたことはありますか?
「旧指定成分」とは数年前、厚生労働省が「アレルギー反応を起こす可能性のあるもの」として指定した数種類の成分のことです。「パラベン」は旧指定成分の一つだったために、「パラベン」=「肌に悪いもの」というイメージが広まってしまったようです。
そのため、「パラベン」を配合するのではなく、他の防腐剤を配合する化粧品が多くなったのです。
では本当に「パラベン」は安全ではないのでしょうか?
実は、防腐剤や着色料などの添加物といわれている成分は3000以上あると言われており、
これらの添加物の全てが「有害」か「無害」が調べられている訳ではありません。
逆に言えば「旧指定成分」ではないものでも、有害な成分は存在するということです。実際に多くの化粧品には「パラベン」に比べ刺激性の高い防腐剤が配合されています。
その点パラベンは、調べつくされた成分のために「アレルギーを発生するケースもある」とされ「旧指定成分」に含まれているのですが、その分、「どれ位含まれると安全」で「どれ位だと危険か」といった点まで調査されています。「アレルギーの恐れ」=「危険」ではなく、お蕎麦や牛乳でアレルギーを発症してしまう方」と同じように考えることが出来るのです。
長年使用され続けてきた『実績』
皆さんが食べているパンなどにも入っているように、「パラベン」には、長年使用され続けてきた『実績』と『防腐剤の濃度を必要最低限にできる』というメリットがあります。反面、アレルギー反応を起こしてしまうケースがある事も事実ですが、どんな防腐剤においても全ての方が使える訳ではありません。
『“アトピー肌”や“敏感肌”のために開発した商品なのに…パラベン?』と感じられる方もいらっしゃることでしょう。しかし、私はどんな成分にも「メリット」「デメリット」があることを承知した上で、あえて「パラベン」を配合しています。
『旧指定成分』という言葉や『肌に良くないもの』というイメージに捉われず、ご自身に合った物を最適な形で使って頂ければと考えております。
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/