【意外に強い!梅雨から夏にかけての紫外線 】
雨が降っていたり、曇っていることの多い梅雨。
そんな季節は紫外線が弱いなんて思っていませんか?
ところがUV-Aと呼ばれる紫外線は5月から6月に、
UV-Aより有害であると言われるUV-Bは7月から8月に
最も降りそそぐのです。
UV-Aは紫外線の90~95%になり、皮膚の中まで届いて
コラーゲンを分解するなど老化を早めます。
UV-Bはオゾン層の変動によって変わると言われ、
オゾン層が減少すると増えます。
UV-Bの皮膚への影響力はUV-Aの1000倍以上と言われ、
皮膚細胞の遺伝子のDNAまで攻撃する力を持っていて、
シミやソバカスを作ったり、免疫機能を低下させ、
浴びすぎると皮膚がんになる恐れもあるそうです。
このため、現在は育児書や母子手帳に
「赤ちゃんを日光浴させよう」とは書かれていないようです。
もちろんアトピーの人が日焼けすれば、皮膚の状態が
悪くなってしまいます。
そこで今回は、紫外線量が増えるこれからの季節を迎える前に
「肌を守る紫外線対策」をお話します。
①洋服選びにも気配りを。
一番紫外線を通す洋服の色は、涼しげな「白」。
逆に紫外線から皮膚を守る色は「黒」なんです。
黒色で薄手のUVカット加工された羽織りものなどを
上手に活用しましょう。
②日焼け止めクリームの選び方。
化粧品点から薬局やスーパーなどで日焼け止めクリームを
手に取ってみると「SPF30」や「PA++」といった
表示がありますよね。
SPFの値は、UV-BのB波に何倍強くなれるかを示した
世界的な表示方法です。
PAとは、UV-AのA波に対してどの程度抵抗できるかを+~+++の
3段階で示した日本独自の表示方法です。
一般的な日本人のスキンタイプであればSPFが30、
PAが++を基準として、色が白めな人はそれより強力なものを、
逆に黒めな人はそれよりも下の値の日焼け止めクリームを
使用してください。
また子供の頃の日焼けは、遺伝子に傷が付きやすく、
その後皮膚がんになり易いというデータがあります。
強い日差しを浴びる時には、子供にも日焼け止めクリームを
塗ってあげましょう。
③紫外線の多いシチュエーションとは?
<天候>
晴れの日の紫外線が最も強いのですが、
晴れの日の紫外線量を100と考えるならば、
曇りの日も約80程度の紫外線が地上に降り注いでいる
と言われます。
曇りだからとUV対策を怠らないことが大切です。
<時間>
紫外線量は午前9時から午後3時までがピークです。
ピーク時間帯を過ぎると、その量はかなり減少します。
<野外>
平地や海岸では、日なたの乾燥した土地に最も紫外線量が
多く、続いて日なたの湿った土弛→日陰→木陰の順に
減少していきます。
海の日なたの乾いた砂浜で寝そべっていると20分程で日焼けが始まり、
パラソルの下であれば1時間程度で日焼けが始まります。
高原や山は、涼しく爽やかで紫外線の量が低いイメージがあるかもしれませんが、
高度が上がれば太陽に近づくため、紫外線量は増えるので要注意です。
梅雨でも、場所や時間に気をつけ、色の濃い洋服や日焼け止めクリームなどで
しっかり対策し、紫外線から皮膚を守りましょう!
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/