食事について

「アトピー改善を手伝う素敵な“菌”の増やし方 」

今回はメールで頂いたアトピーに関するご質問にお答えします。

 

【 ご 質 問 】

以前、腸内の菌で良い菌が増えると、

アトピーが良くなるって書いてありました。

多分、ビフィズス菌とかだったと思います。

そう言う良い菌を増やすには

どうしたらいいんですか?

 

ヨーグルトとか食べれば増えますか?

食べる以外にも増やし方があるんでしょうか。

よろしくお願いします。

 

【 お 返 事 】

“プロバイオティクス”と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは「人のからだに良いはたらきをする生きた菌そのもの。

もしくはそれを含む食品のこと」です。

 

確かにビフィズス菌なんかもプロバイオティクスの一種です。

その他、乳酸菌などもよく知られていますね。

 

そして、どんな良いはたらきをするかと一言で言えば、

「腸内の善玉菌を増やしてくれます!」

善玉菌が増えると、色々と健康に良い状態になりますが、

“アトピー性皮膚炎の予防や改善”もそのひとつの

表れです。

 

これは、バランスのとれた善玉菌の働きで

腸にある免疫細胞を直接活性化し、

アレルギーをおさえる抗体を増やしてくれるからです。

 

そして、これらの生きた菌が素晴らしいのは、

悪い菌だけを減らし、良い菌を増やすことにあります。

普通、抗生物質の薬などは、悪い菌といっしょに

良い菌も殺してしまうのですが、

良い菌が増えることで、腸の状態も良くなり

健康な状態になることができます。

 

さてさて、

“どうやってそれらの菌を増やすか?”でしたね。

まず、ビフィズス菌の代表的な食品にはヨーグルトがありますが

「良いヨーグルトを選ぶポイント」をご紹介します。

①はっ酵乳ヨーグルト

1ミリリットルあたり1000万個以上の乳酸菌がいることが

保証されています。

②「乳製品乳酸菌飲料」ははっ酵乳をベースに糖や香料を加えたもの。

1ミリリットルあたり1000万個以上の乳酸菌がいることが

保証されています。

③「乳酸菌飲料」は100万以上の乳酸菌がいるものです。

~以上のような表示を確認して選びましょう。

 

その他の食品としては、漬物、納豆、サツマイモなども

ビフィズス菌を増やします。

 

また最近の商品としてはLGG(Lactobacillus strainGG)と言う

菌があって、アトピー症状が良くなったと言う報告があります。

口腔内でもプロバイオティクスの効果が報告されていて、

口の中で乳酸菌製剤をなめていると歯周病菌が減ったり、

アレルギーの症状が軽くなると言う報告もあります。

 

私個人では、医薬品乳酸菌製剤とキシリトールを少量なめたり、

これらを水に溶かして鼻の中を洗ったりしています。

そして私も鼻の中の悪玉菌が減ったり、口の中では歯垢が減ったり、

朝起きた時口のベタつきが少なかったり、舌のコケが消えたり、

歯ぐきの痛みが消えています。

(何でも自分で実験しないと気が済まないので)

 

乳酸菌製剤は、市販されている整腸剤でも良いですし

キシリトールは砂糖のような粉末で、ネットなどで買うことができます。

 

上記を参考に腸内の善玉菌を増やし、アトピー症状が改善されることを願っています!

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/