先日、アトピーに関するご質問を頂きました。
【ご質問】
以前、テーマになっていた日焼けについての疑問です。
先生の見解では日焼けは良くないということですが、
僕の経験上日焼けした方がいいと思います。
僕はずっと野球部でかなりの日焼けをしていたのですが
日焼けした部分にはアトピーは出ていませんでした。
現在puva療法もありますし、どうなんでしょうか?
アトピーの人が集まる掲示板では約90%以上の人が
日焼けによって改善されているようです。
日焼けするために日焼けサロンにも行くようです。
けれどステロイドを塗って日焼けはよくないみたいですね。
ステロイドを塗らなければかなり良いみたいです。
ある本にも載っていましたが、
肌を強くするには日光浴が一番とも書いてありました。
先生はどう思われますか?
【お返事】
頂いたご質問の通り、私たちの経験上アトピーが
日焼けや海水浴により改善するかたが多いのは事実です。
ですが、皮膚のDNAを傷つけたり。皮膚を老化させたり、
ガンにしてしまうのも 紫外線の影響だという事実があるため
一概にはおすすめできない治療です。
私たち日本人には昔から『小麦色に日焼けしていると健康的』
と言うイメージがありますが、
海外ではすでに小さい子どもの時期から必ず日焼け止めを使うことが
常識になっています。
PUVA療法も出来るだけ害のある波長は取り除いて
厳密な時間設定で効果を出す方法ですので
皆さんが日光浴をして症状を良くするよりはリスクは低い
と思います。
どうしても日焼け海水浴治療をしたい方へのアドバイスとしては、
朝早く7時~9時または夕方4時以降の20分のみ日焼けして
あとは日陰に入り、2~3回短時間日焼けしないように海水につかる。
また海水は家に持って帰り風呂場で噴霧する。
この方法ならリスクは大分減るでしょう。
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/