食事について

牛乳は飲まなければいけないか!?

「アレルギーなので牛乳が飲めないのですが…。」

と、健康を気にして聞いてくる患者さんがいらっしゃいます。

そもそも牛乳がそんなに必要なものなのでしょうか。

 

結論から言いますと、

「そこまで身体に必要とは思えません」

 

なぜなら理由は“3つ”

1)消化しにくいし

2)栄養もほとんどないし

3)腸内のバランスも崩す

 

~もう少し詳しく説明すると、

1)牛乳に含まれるたんぱく質の主成分はガゼインと言って

人間の胃腸ではかなり消化しにくいたんぱく質です。

 

2)しぼりたての牛乳は、しばらく放置すると水分と脂肪分の2層に

分かれますが、市販のものは二層に分かれないよう加工された上に

“高温殺菌”処理を行います。

この2つの過程で、牛乳は酸化し、栄養も少なくなってしまいます。

 

3)ヨーグルトや牛乳で便通が良くなったと思う人はご注意!

これらにはラクターゼという酵素が含まれています。

ラクターゼは日本人には少ないので、下痢を起こすことが少なくありません。

便通が良くなったと勘違いする人も多いでしょう。

出来ればオリゴ糖などをまぜ、腸内細菌を整えるものを一緒に摂るのが

ベストです。

 

…以上を踏まえると、無理に牛乳を摂らなくても良いと思います。

カルシウム不足などを心配される方もいらっしゃるでしょうが、

牛乳以外にもカルシウムを多く含む食品はあります。

 

例えば、

カルシウムと言えば小魚は良く知られていますね。

野菜なら、かぶの葉、くるみ、キャベツ、こまつな、

ほうれん草、ごぼう、ごま、大豆製品など。

昆布やワカメ、ひじきなどの海草にも含まれています。

 

むしろ牛乳にこだわらず、色々な食材からカルシウムを取る方が

良質なカルシウムを体に蓄えられるかもしれませんね。

 

 

■投稿者情報
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄

東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員

芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。

連絡先電話番号:0120-419-034
ウェブサイト :http://www.shiba-clinic.com/