毎月同じ時期に寝つきが悪くなってはいないだろうか?
もし当てはまるなら、それは夜空を巡る月の影響かもしれない。
このほど発表された研究結果によると、人間の睡眠パターンは月の満ち欠けに呼応しており、
満月の夜には平均20分間睡眠時間が短くなるという。
研究チームを率いたスイス、バーゼル大学の時間生物学者クリスチャン・カヨチェン(Christian
Cajochen)氏は、「特に意識していなくても、月の周期は人間の睡眠に影響を与えるようだ」と述べる。
生物の生理現象は体内時計が周期性を司っているが、月齢が作り出すリズムにも適応している証拠になるという。
人間や動物は体内の「概日時計」を利用して、身体や行動の変化を24時間の周期に合わせている。
それと同様、概月時計もなんらかの方法で月の満ち欠けの変化に同期しているようだ。
◆満月の夜に睡眠不足
カヨチェン氏のチームは33人のボランティアを募り、睡眠中の脳のパターン、目の動き、ホルモンの分泌を観察した。
分析の結果、満月の時期には睡眠時間が少なくなり、深い眠りをもたらす前脳基部の活性化度が30%低下していることがわかった。
また、眠りに落ちるまで5分ほど長くかかり、メラトニン(睡眠と覚醒のサイクルを調節するホルモン)のレベルが減少していた。「睡眠不足」と感じる被験者も多かったという。
もともとは別の研究プロジェクトのために実施した調査で、月の影響を分析したのはかなり後になってからだった。「思いついたのは、ある満月の晩に近所のバーで一杯飲んだ時。当初の実験から数年は後の話だ」。
◆ルーツは恐竜時代?
「人間の概月リズムは、祖先が生殖などの目的で行動を月に合わせていた時代の名残かもしれない」とカヨチェン氏は話す。
例えば初期の人類は、満月の夜には浅い眠りを心がけていた可能性がある。「明るいと捕食動物に襲われる危険が高まるからだ」。
イギリス、サリー大学で睡眠と概日リズムについて研究するマルコム・フォン・シャンツ(Malcom von
Schantz)氏は、人間の概月時計の起源はかなり古く、哺乳類の黎明期までさかのぼる可能性があると推測している。
「哺乳類は夜行性の時代を経て進化してきた。恐竜が日中に歩き回っていた頃、新しいグループの脊椎動物にとって
進化のチャンスは夜にあった」。
人間が概月時計を備えているとすれば、リズムを合わせるための外的な刺激はどこから受けているのだろうか。
「概日時計と同様に、外部の時間的な手掛かりに基づいて時計をリセットし、月と同期する必要がある。その手掛かりとは一体何だろう?」とフォン・シャンツ氏は思案する。
「現代はさまざまな光に囲まれているから、体内の光の受容体が満月とそれ以外の光のシグナルを区別できるとは思えない。潮の干満を身体で感じることもないし、月の引力は極めて弱い。寝ても覚めても疑問は尽きないものだね」。
今回の研究結果は、「Current Biology」誌の7月25日号で発表された。
芝皮フ科クリニック 院長
須階 富士雄
東京慈恵会医科大学皮膚科を経て町田市民病院勤務
1993年 プラクリティ皮膚研究所開設
1996年 芝皮フ科クリニック開院
専門:アトピー性皮膚炎 レーザー治療
- 日本皮膚科学会会員、日本温泉気候物理医学会会員
芝皮フ科クリニックには、様々な患者さんが来院しますが、何といっても多いのがアトピー性皮膚炎の方です。現場医療に携わる人間として、是非治してあげたい!
苦しみから一時も早く解放してあげたい!という強い気持ちから研究を重ね、たどり着いた改善法は「肌を強く育てること」。
薬で痒みを抑えるだけではなく、天然成分を使用した保湿クリームでアトピーを改善する「ATP-C・U・Eゲル」の開発に成功しました。
即効性の点ではステロイドに劣るものの、肌が生まれ変わるサイクルを整え、掻いても傷にならない強い皮膚を目指します。
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